あらすじ
大事なものはいつも傍にあった。
厳格な父に縛られ生きてきた青年・石川。
Amazonより
父の死後、どこか様子がおかしくなってーー。
男性ふたりの特別な友情を描く表題作「四十九日のお終いに」ほか、
漫画誌ハルタに掲載されたすべての読切&商業未発表作品を収録。
描き下ろし漫画「四十九日のお終いに -その後-」全10ページは必見!
デビュー連載『いやはや熱海くん』第1巻と同時刊行。
田沼朝先生デビュー作『いやはや熱海くん』と同時発売の短編集『四十九日のお終いに』
今回は『四十九日のお終いに』を紹介(ネタバレ感想)していきたいと思います!
この漫画の代表が『四十九日のお終いに』ですが、他に短編7話と最後に『四十九日のお終いに』のその後の話が入っています。どのお話もグッとくる青春ものなんですが、田沼先生は友達以上恋人未満なちょっとどっちかわからんみたいなじれったい関係好きだな(笑)
そういう雰囲気のものが好きな方は是非読んで見て欲しい漫画です!
電子書籍がお好きな方はebookさんが漫画の冊数多くておすすめ
田沼朝 短編作品集『四十九日のお終いに』ネタバレ感想
なんてことない、めちゃめちゃ日常を切り取った感じの話が多いんですが、その中にグッとくるものがあるんですよね。近すぎて気付かない大事なものっていう、田沼先生の描かれるお話どれもが思い出させてくれるようなそんな感じがします。
主人公と小学生の頃から仲の良い友人の奈良と、父を亡くして葬式から四十九日まで忙しくしている石川。
どこにでもありそうな家庭なんだけど、母親から言われた一言が無意識のうちに思いの他堪えてたという微妙な機微に友人は気付いてくれてて、最後石川が奈良に『人生最大の成果お前かもしれん』と言うの最高にエモかったです。
推しカプにも当て嵌めてみたら最高でした…!(笑)
『桃と道行き』ネタバレ感想
短編の中で『四十九日のお終いに』以外でだと好きな話、『桃と道行き』ですね!
いやも―最初の『海はいかない』というお話も好きなんですが、全部語ると大変なので絞ってこのお話の感想を…
ある日自分のマンションの前で男性が居て、兄と一緒の大学に通う研究室の門田と名乗り、兄の史靖(しのぶ)が居るかを尋ねてくるんだけど、(主人公は史靖の妹)結構必死に探してるもんだから何事かと思うんだけど、兄と門田さんが結局何がどうしてそうなったのかわからずじまいなんだけど、妹視点から見る兄と門田さんが大変エモい。(語彙力)
どうやらコミュニケーションや人付き合いが苦手そうな兄は門田さんと一緒に住むことになるみたいで、おばさんはその後の事が知りたいよ(腐女子発動)
『桃色の夢』ネタバレ感想
『桃色の夢』はざっくりストーリーを言うと、ヤクザで働いてる(?)組してる主人公と、賭け事で家を無くした「藍川」が主人公の家に転がり込んで、一緒に住むようになってその内そういう関係になってしまって~の話。
ヒモの男性を養うヤクザ(笑)
タバコ吸ってる人が藍川です。逆だと思うでしょ??そこがまた良い。
そんな藍川が親戚のおばさんにあって来るから留守にすることになり、藍川が居なくなった後の日常に寂しさを覚える主人公。
結構な日数が過ぎた頃ふらりと帰ってきた藍川に泣いちゃう主人公はかわいそ可愛い。
でも藍川だってヤクザに身を置く主人公の事を毎日心配してるんだってわかって主人公の考え方が変わればいいと思う。この二人、ヤクザから組み抜けした主人公と平和に幸せに暮らして欲しい。
『四十九日のお終いに-その後-』ネタバレ感想
『四十九日のお終いに』のその後。
相変わらず友人の「奈良」と仲良くしてる石川が…奈良の家にも馴染んでいる(笑)
この普段の会話だけで話が進んでいく感じが何とも言えないエモさ。マジでこの短編全部ドラマ化して欲しいんですが誰かお願いしますよほんと!
石川のお母さんが中学時代の同級生と一緒に暮らすみたいという話を奈良に振ったら、「一緒に住む?」の発言。
これ主人公の石川はイエスと返事をしてないんだけど、これはもう!一緒に暮らすな!?っていう感じがするのでおばちゃんはとっても嬉しい(笑)
まじでこの短編集全部お腹いっぱいです。満たされます。
この先どうなるかって言うのはちゃんと明確のない物が多いですが、期待しても良いよな!?っていう感じなのでやっぱり田沼朝先生上手いな。
淡い友情以上恋人未満、始まる前の関係とか好きな方は刺さる漫画だと思います!
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